6月22日 夏のはじまりのモビールたち



 今年の山陰は空梅雨の模様。とはいえ、暑さや湿気が苦手な方にとっては、うっとうしい季節の到来でしょう。

 そんなくさくさモヤモヤをひと時でも忘れさせてくれる空間が、今、わらべ館にあります。「いろいろなモビール」という企画展では、鳥取、岡山、島根のものづくり作家7人が、木、紙、布、金属などを用い、それぞれの表現方法でモビールを3点ずつ制作してくださいました(計21点)。

「魔法使い」(部分)
 空気の揺らぎに合わせてさまざまな動きを見せるモビールは、予測不能と電力不要も魅力。この日記では、2回に分けて作品をピックアップしてご紹介します。





まずは、今回のモビール展の音頭を取られた岡山県の若林孝典さんの作品から。「魔法使い」は、シルエットのようなパーツが月夜の空を飛行する魔女の世界を表現しています。
 ちなみに、今回の展覧会でアンケートを出された方の中から抽選で1名様に当たる作品なんです♡ ぜひ、応募してくださいね。


「プロフィール」だニャ(部分)


次は、鳥取県の紙原四郎さんによる「プロフィール」。ご自分の好きなこと、ものを切り絵で紹介しています。ケントやレザックという紙を用い、細かく切り抜かれた作品。個人的には猫の顔がたまりません。
こちらと「魔法使い」は壁に映る影も楽しい作品です。





「びよーん」とゆれます





3人目のきたがわあすこさんは、島根で紙や布、糸をつかったものづくりやイラストを手がけています。画用紙にクリップ、アイスのバーやマスキングテープなどを組み合わせた作品「びよーん」は「アイデア賞」決定!
他の作品も、カラフルとかわいいが満載です♪♪♪


「木のスプーン」持ちたいのを我慢 



そして、会場の雰囲気をぐっと高める1本の木に作品を展示したのは、鳥取の柿田 隆さん。普段はスプーンやバターナイフ、家具などを制作されていて、モビールは初チャレンジです。
というわけで、桐のスプーンやフォークがモビールとなって登場しました。食卓が風に乗って踊りだすかも!?








柿田さんの「木」




その他の作品も魅力いっぱい。

7月21日(日)までお楽しみいただけます。
 

ではでは、第2弾も近日中にUPします。
乞うご期待!

6月10日 からくりづいてるわらべ館

すこし前の話題になりますが、5月18日はICOM(国際博物館会議)が定める「国際博物館の日」でした。2013年のテーマは
“Museums (Memory + Creativity) = Social Change”-博物館(記憶と創造)は未来をつくる-

わらべ館も来られた方々の未来づくりに協力できれば…と思い、当日小さなイベントを開催しました。
ハンドルを回すとどうなる?
それは、「うごく!からくりたち」と題して、普段は3階のガラスケースにいるからくりたちを実際にうごかして楽しんでいただくもの。

動かすからくりは、ロンドンのキャバレー・メカニカル・シアター(CMT)という工房に所属する作家の作品で、どれもがユニーク!しかけがわかりやすいものから、にやっと笑える大人な演出のものまでさまざまです。

当日は、小さな子どもたちから その祖父母世代まで、ハンドルをぐるぐる回してお楽しみいただきました。子どもたちは動く様子、大人たちはしくみに興味の対象が分かれたようで、特に、お父さん方は、「これはうまいな」とか「つくれるんじゃないか」などなど、DIY魂がはじけていたようです。


ドラマチックなからくりたち
犬や猫にドラゴン





うわさの「テディベア」
そのCMTに所属する 数少ない日本人作家の原田和明さんが、去る6日、山口県からご自身の作品「テディベア」に会いに来られました。この作品は、ケースに入っていながら、いつでもどなたでもハンドルを回せるようにつくられています。

原田さんの作品も!や?の目白押し。意外な演出には大人もくぎづけです。
(原田さんのWebサイト「二象舎」 http://nizo.jp/)

当日は、すこし調子の出ないCMT作品の診察までお願いしました。遠くからの往診、ありがとうございます<(_ _)>


ハンドルを回すとどうなる?その2
こんな、わらべ館のからくり事情ですが、毎日30分ごとにロングラン上演をしているタフなからくりもあるんです。
それは、

「ステーションヴィーナス…」(ナレーション風に ← 常連さんはわかってくださると…)





これも「からくり」。中には、いろいろな歯車やモーターが内蔵され、表のロケットや星の動きをつかさどっています。

そして、実はナレーションからBGMも、すべてムットーニこと武藤政彦さんが手掛けておられます。


幻想的な宇宙空間が現れる5分間は、日常を忘れさせてくれます。






それでは、博物館の日のテーマに戻って…
後ろ姿の少年が、今日の記憶を未来に残してくれますように。



6月1日 つくつく工房『プラバンキーホルダーをつくろう』


 今年度最初のつくつく工房は、小さなお子さんでも簡単にできるプラバンキーホルダーづくり☆
透明なプラスティック板にペンで自由にお絵描きをして
オーブントースターで約1分。
はがきサイズの板が縮んで、手のひらサイズになりました。





トースターで「ぐにゃ~」と縮んでいく様子には、子どもも大人も興味津々。目を丸くしてトースターの中の様子を見ておられました。

焼きあがったらわらべ館のスタッフに金具をつけてもらい、出来上がり☆



完成したキーホルダーを手にもって

「はいチーズ☆」








次回のつくつく工房は
7月6日に『ビー玉万華鏡をつくろう』を開催します。
①10:30~②13:30~ 定員:各回15名
6月22日より申込受付開始です!