講師は、京都精華大学国際マンガ研究センターの小川剛さん、京都マンガミュージアムの河上大志郎さん。
まず、小川さんによる説明。マンガ単行本がどの位の期間でできているか、何人でマンガを描いているか等、マンガ家のお仕事についてお話がありました。
続いては、河上さんの実演を交え、マンガの基本的な表現方法や、道具の使い方について、教わりました。
下書きは、印刷に写らない水色の芯のシャープペンシルを使用。
髪の毛のツヤを表現している“ツヤベタ”は、筆ペンでバナナの房を描くように塗っていきます。
人物の動きを表現する、“流動線”、目をひきつける“集中線”では、Gペンと定規で線をひきます。定規の裏には、線がにじまないよう1円玉が貼ってあります。Gペンは、ペン先をインクにつけて描きます。力加減によって、線の太さが変わっていきました。セリフを囲む“フキダシ”は、同じセリフでも、形によって、人物の気持ちが変わってきます。
いよいよ、参加者の番です!下書きされた原稿に向かってもくもくと描いていました。当日は、新聞とテレビの取材が入り、カメラを向けられながらの作業は緊張したかもしれませんね。職員の私も、原稿を描いてみましたが、講師の河上さんと同じ道具を使っているのに、なかなかきれいな線がひけません。プロの技のすごさを感じました。
約1時間後に、それぞれの原稿が完成。
感想では「またやりたい!」という声をたくさんいただきました。
参加者のみなさん、ご協力いただいた京都国際マンガミュージアムのみなさん、ありがとうございました。